効果がわかる鍼灸治療とは
鍼灸治療をすると、時として
魔法にかかったように症状が改善する ことがあります。
しかし、すべての方がそのように劇的に良くなるわけではありません。
症状によっては、時間をかけて少しずつ変化していく場合も多くあります。
「早く良くしてあげたい」という気持ちは常にありますが、
治療の結果は必ずしもすぐに現れるとは限らないのが現実です。

ほとんどの場合、身体は「少しずつ」変化しています
とはいえ、鍼灸治療を行って
まったく身体の変化が起こらない ということは、ほとんどありません。
例えば、
- 痛みが「10」から「0」になれば
誰でも「良くなった」と実感できます。
しかし、
- 痛みが「10」から「9」になった場合はどうでしょうか。
「少し良くなった」と気づける方もいますが、
多くの方は その変化に気づきません。
その結果、
- 効果が出ているにもかかわらず「効かない」
- まだ改善の途中なのに「自分には合わない」
と感じてしまい、
本来は良くなる可能性がある治療を途中でやめてしまうこともあるのです。
治療家の役割は「変化を示すこと」
私は、鍼灸治療を行うだけでなく、
身体がどう変化しているのかを伝えること も、
治療家の大切な役割だと考えています。
なぜなら、人は自分の身体の変化を
正確に把握できているとは限らないからです。
治療効果を示すために最も重要なこと
治療効果を判断するうえで最も重要なのは、
治療前の状態を正確に把握しておくこと です。
痛みの場所や強さ、動かしにくさなどは、
ご本人であっても意外と曖昧なものです。
そのため当院では、
- 問診
- 脈診
- 理学検査(動作確認など)
などを通して、
治療前の状態をできるだけ具体的に確認 します。
比較する「基準」がなければ、変化はわかりません
治療前の状態がわかっていなければ、
治療後の状態が「良くなったのかどうか」を判断する基準がありません。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉があるように、
人は以前のつらさを正確に覚えていないものです。
特に、
- 痛みが10 → 9
- 動かしにくさが少し改善
といった 微妙な変化 は、
比較対象がなければ気づかずに通り過ぎてしまいます。
小さな変化を積み重ねて、結果につなげる
もちろん、改善は大きいほうが望ましいです。
しかし、最初から劇的な変化が出るとは限りません。
治療前後を丁寧に比較し、
「どこがどう変わったのか」を共有することで、
- 治療の方向性に納得できる
- 途中で諦めずに続けられる
そうした土台が整っていきます。
変化に気づいてもらえなければ、
たとえ効果が出ていたとしても、
「治っていない」
「あまり効いていない」
と感じてしまうこともあります。
だからこそ、
効果を“感じてもらう”ための説明と確認 を大切にしています。

