もし腰痛になったら、まず最初にするべきこと
治療院に来院される症状の中で、最も多い訴えのひとつが「腰痛」です。
腰痛は、特別な原因がなくても、日常の何気ない動作をきっかけに起こります。
- 朝起きて顔を洗おうとしたとき
- くしゃみをした瞬間
- 物を持ち上げようとしたとき
このように、きっかけは本当に些細なことがほとんどです。
多くの場合は時間とともに落ち着きますが、中には徐々に痛みが強くなり、動くことがつらくなるケースもあります。
そのため、腰痛が出たときにまず大切なのは、「すぐ治すこと」よりも自分の痛みを正しく観察することです。

腰痛は「一つ」ではありません
ひとくくりに腰痛と言っても、その背景にはさまざまな状態があります。
まずは、以下の項目の中で当てはまるものがないか確認してみましょう。
- じっと横になっていても痛い
- 背中(腰)が急に曲がってきた
- お尻や脚まで痛みが広がる
- 脚のしびれを伴い、長く歩けない
- 動かしたときだけ、腰の一点が痛む
症状別に考えられる注意点
① じっとしていても痛い
動作に関係なく痛みが続く場合、内臓疾患や脊椎の病気が関与している可能性があります。
強い痛みでなくても、数日以上続く場合は医療機関の受診を検討しましょう。
② 腰が曲がっている
急に背中が丸くなり、その周囲に痛みがある場合、圧迫骨折(骨粗鬆症など)の可能性があります。
骨以外の炎症が原因の場合もありますが、一度は医師の診察を受けることが重要です。
③ お尻や脚まで痛む
腰からお尻、脚にかけて痛みが出る場合、椎間板ヘルニアや神経の圧迫が関係していることがあります。
自己判断せず、医療機関での評価が勧められます。
④ 脚のしびれがあり、長く歩けない
歩くと痛みやしびれが強くなり、休むと楽になる場合、脊柱管狭窄症が疑われます。
これは加齢や背骨の変形に伴って起こることが多い症状です。
👉 ①〜④に当てはまる場合は、まず医療機関(整形外科)を受診しましょう。
⑤ 動かしたときだけ、腰の一点が痛む
このタイプはいわゆる「腰痛症」と呼ばれることが多く、筋肉や関節の負担が原因の場合が多いと考えられます。
緊急性は低いことが多く、無理をせず安静にすることで自然に軽減していくケースもあります。
医療機関を受診するときに大切なこと
腰痛の診察では、「自分の症状をどれだけ具体的に伝えられるか」がとても重要です。
以下のポイントを整理しておきましょう。
- いつから痛むのか
- どこが痛むのか
- どんな痛みか
- どんな動き・状況で痛むのか
- 腰以外の症状はないか(脚の痛み・しびれ、発熱、尿の異常など)
腰痛の場合、最初は整形外科の受診が基本となります。
整形外科を先に受診する理由
早く楽になりたい気持ちから、鍼灸や整体を先に受ける方もいます。
しかし、内臓疾患や重い病気が隠れている腰痛の場合、判断が遅れるリスクがあります。
整形外科では診察や画像検査を通して、
「危険な腰痛ではないか」をまず確認することができます。
結果として「急性腰痛症」や「いわゆる腰痛症」と診断されるケースも多いですが、
重大な原因を除外すること自体が重要なステップなのです。
腰痛を自分で改善したい方へ
医療機関を受診したものの、
- 痛みがなかなか改善しない
- 湿布や痛み止めだけでは不安
- 慢性的な腰痛を何とかしたい
そう感じている方も少なくありません。
次回はそのような方に向けて、
薬に頼りすぎず「いわゆる腰痛症」を自分で整えていく考え方と方法について紹介します。

