
1.痛くない・こわくない
基本は「痛くない鍼」「熱くない灸」
使用しているハリ
当院で使用している鍼灸針は全て使い捨てのものを使用しております。
中心的に使用している鍼は、 セイリンというメーカーの 通称「寸三の一番」と呼ばれる、「長さ一寸三分(約4cm)の1番鍼〔太さ0.16mm〕」です。
また場合に応じて、(現時点で)最も細い鍼03番鍼〔太さ0.10mm〕から、3番鍼〔太さ0.20mm〕程度の太さの鍼を使い分けています。
より細いハリの方が痛みが出現しにくく、太いハリの方が刺激量が強くなる傾向がありますが、注射針や縫い針と比べると非常に細いものです。

痛くない技術
鍼施術の刺激は基本的には痛いものではないのですが、「刺激量の問題」「肌の感度の問題」「技術の問題」などから、痛みが生じてしまうことがあります。
当院では、基本的には軽い刺激でも効果をあげる施術を行っておりますが、個々に応じて施術が異なるため、痛みが心配な方はお申し出ください。
また、強さについては臨機応変に対応していきますので、ご相談ください。
熱くない灸
お灸は、技法によって、熱く感じるものもあれば、温かいくらいに感じるものあります。
当院では、基本的には温かく感じる程度のお灸を行っておりますが、「施術する位置」や「個人差」によって、熱さを感じる程度が異なったり、気持ちよく感じる温度が異なります。
そのため、当院では必ず弱めの刺激からはじめていきます。
施術が初めての方へのお約束
- 鍼施術の経験があるのかないのかをうかがいます。
- 鍼施術に対しての恐怖感があるのかないのかをうかがいます。
- 鍼施術の刺激の程度を確認してもらってから、施術を開始します。



2.効果がわかる
施術の変化を示します
施術をしたことによって起こる「体の変化」を示すようにしています。
まずは、施術前の状態をしっかりと把握することから始めます。
例えば、「痛みの箇所」「痛みの程度」などは、本人も全てを把握できているわけではありません。
初回時は特にしっかりと「施術前の状態」を確認します。
施術の開始前の状態を把握することで、施術が終了したときに、状態の変化を実感しやすくなります。
例えば、「10」の痛みが「0」になれば、だれでも施術効果を実感できるかもしれませんが、「10」の痛みが「8」とか「9」だと、自分では変化に気づけるものではありません。
当院では、出来る限り「体の変化を示す」ことで、効果を実感して頂けるように努めています。
鍼灸施術の効果は、症状や個人差により一概ではありません。
一度の施術で劇的に改善するケースもありますが、慢性症状など根気強く続ける必要があることもあります。


3.自分に合う
本格的な東洋医学に基づいた施術
オーダーメイド施術
当院では「経絡的アプローチ」をベースにして、「個人個人にあわせた鍼灸施術」を行います。
一人として同じ体を持つ人はいません。
そのため、まったく「同じ症状」だとしても、「施術内容」が異なる場合もあります。
また、「季節」や「その日の状態」に合わせた施術を行っていきますので、「同じ人」でも、施術内容は常に変化していきます。
当院の鍼灸治療
東洋医学には、本治法と標治法という概念があります。
「当院の鍼灸治療」は、本治法と標治法の両面からアプローチすることが特徴のひとつです。
◎ 全身調整施術〈本治法〉
本治法とは、体そのものを良くしていく、全身を調整していく施術です。
体の弱っている部分を強くしていくことや、気血水の流れを改善することで、自己治癒力を高める効果があります。
軽度の症状であれば、本治法を行うことで直接の施術を行わなくても、症状が改善していくことも多々あります。
また、症状に対する施術ではなく、より健康になるためのアプローチになるため、調子が悪くなくても受療していただくことができます。
気になる症状がなくても健康のために継続して受療していただくことで、病気になりにくい体になる効果が期待できます。
◎ 対症施術〈標治法〉
標治法とは各症状に対する、対症的な施術になります。
病に対する直接的な施術になるので、効果の実感を得やすい特徴があります。
痛いところに直接「はり施術」を加えるだけでなく、全然関係のないと思われる「ツボ」に治療を加えることもあります。
当院では、本治法(全身調整施術)と標治法(対症施術)の両面から、より効果的なアプローチを行っていきます。
未病治

心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化します。
東洋医学では、病気とはいえない心身の何かしらの症状や異常のことを未病【みびょう】といいます。

