片頭痛ケアの選択肢
ズキン、ズキンと拍動するような強い痛み。
片側、あるいは両側のこめかみや後頭部に起こる片頭痛は、日常生活に大きな支障をきたします。
「雨が降りそうだから」
「低気圧が近づいているから」
そんな理由で、やむを得ず薬に手を伸ばしている方も多いのではないでしょうか。
薬は有効な対処法の一つですが、
「できれば回数を減らしたい」「薬以外の方法も知っておきたい」
そう感じている方も少なくありません。

片頭痛とはどのような頭痛か
片頭痛には、一般的に次のような特徴があります。
- ズキズキと脈打つような痛み
- 頭の片側、または両側に起こる
- 体を動かすと悪化しやすい
- 吐き気、光や音への過敏を伴うことがある
筋肉の緊張が主体となる「緊張型頭痛」とは異なり、血管や自律神経の関与が大きい頭痛と考えられています。
東洋医学では片頭痛をどう捉えるか
東洋医学では、頭痛を「頭だけの問題」としては捉えません。
- 気や血の巡りの乱れ
- 体の上下・内外のバランスの崩れ
- 自律神経の偏り
といった、全身の状態の結果として頭に症状が現れると考えます。
そのため、頭を直接刺激するのではなく、
症状と関連する離れた部位から整える方法も用いられています。
「セルフケア」という選択肢
片頭痛が起こるたびに薬を使うことは、選択肢としては間違えていません。
しかし、
- できれば薬の回数を減らしたい
- 外出先でも対処できる方法が欲しい
- 自分で体を整える手段を持っておきたい
そう考える方にとって、セルフケアは有効な選択肢になります。
ここでは、ひとりで行える遠絡療法のセルフケアをご紹介します。
ひとりでできる遠絡療法 ~ 片頭痛セルフケア ~
ズキン、ズキンと拍動するような片頭痛。
側頭部や後頭部の痛みに対応したセルフケアです。
基本ルール
- 右側の頭痛 → 右手
- 左側の頭痛 → 左手
症状が出ている側と同じ側の手を使います。
押圧ポイントの位置
ポイント①
小指側の中手骨(手のひら側の側面の骨)を
指先方向にたどり、指が止まるところ。
ポイント②
小指と薬指の中手骨(手の甲の骨)の間を
指先方向にたどり、止まったところ。

手順
【Step1】
症状と同じ側の手の
ポイント①を押さえ、
指先方向へ30回、リズミカルに動かします。
【Step2】
次に、手の甲側のポイント②をしっかり押さえ、
同じく指先方向へ30回、リズミカルに動かします。
※頭の左側が痛い場合は、左手が施術ポイントになります。

行う際の注意点
以下の場合は、セルフケアに頼りすぎず、医療機関を受診してください。
- 痛みが我慢できないほど強い場合
- 頭痛の頻度や性質が急に変わった場合
- しびれ、視覚異常、ろれつの回りにくさを伴う場合
セルフケアは、治療の代わりではなく補助的な手段として活用してください。
まとめ
片頭痛は「仕方がないもの」「薬で抑えるしかないもの」と思われがちですが、自分でできるケアを知っているだけで、選択肢は大きく広がります。
遠絡療法のセルフケアは、
- 頭を触らず
- 短時間で
- どこでも行える
という特徴があります。
「薬を飲む前に、まず一度」
そんな位置づけで、日常に取り入れてみてください。
澁谷 年英
年英堂治療院 院長
あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
日本遠絡統合医学会 副理事長
年英堂治療院
https://www.nen-ei.com/
住所:静岡県沼津市原290-6 八郎ビル1階
TEL:055-968-3155


