東洋医学で整える「消耗しやすい季節」の過ごし方
夏は、太陽のエネルギーが最も強く、
自然界の生命力が満ちあふれる季節です。
一方で東洋医学では、
一年の中で最も体力を消耗しやすい時期 とも考えられています。
養生を怠ると、夏バテや不調を招きやすく、
その影響が秋以降まで残ることも少なくありません。
ここでは、東洋医学の視点から
夏を健やかに乗り切るための養生法 をご紹介します。
東洋医学における「夏」とは
陽気が最高潮に達する季節
東洋医学では、夏の三か月を
「蕃秀(ばんしゅう)」 と呼びます。
- 蕃:茂る
- 秀:美しく栄える
万物が成長し、
陽気が一年で最も盛んになる時期 を意味します。
自然界のエネルギーが外へ外へと発散するように、
人の身体や心も開きやすくなります。
この季節の特徴に逆らわず、
上手に陽気を発散させながら消耗を防ぐことが、
夏の養生の基本です。

東洋医学に基づく夏の養生法|5つのポイント
①朝は早く起き、活動的に
夏は日照時間が長く、
私たちの体内時計も自然と早く動き始めます。
東洋医学では、
- 夜は多少遅くなってもよい
- 朝は早めに起きることが大切
と考えます。
朝の時間帯を有効に使い、
日中は適度に活動することで、
自然なリズムで陽気を巡らせることができます。
②1日1回は汗をかく
夏は陽気が体内にこもりやすいため、
適度に汗をかいて発散させること が重要です。
- 軽い運動
- 散歩
- 入浴
などで、1日1回は汗をかく習慣を意識しましょう。
ただし、
- 炎天下の運動は避ける
- 水分と塩分をこまめに補給する
といった点には十分注意が必要です。
③冷やしすぎに注意する
暑い季節は、
- 冷房
- 冷たい飲み物
- 冷たい食事
に頼りがちですが、
体を冷やしすぎることは夏バテの大きな原因 になります。
特に冷えやすいのは、
- 首
- 手首
- 足首
これらを冷やさない工夫をするだけでも、
体への負担は大きく減ります。
また、シャワーだけで済ませず、
湯船につかることで自律神経のバランスを整えるのも有効です。
④心を開き、明るく保つ
五行説では、
夏は「心(しん)」と関係の深い季節 とされます。
心は、
- 血の巡り
- 精神活動
- 睡眠
などと深く関わります。
怒りや不安、くよくよした気持ちは、
心の働きを乱し、体調不良につながりやすくなります。
夏は自然界と同じく、
身も心も伸びやかに、愉快に過ごすこと が養生になります。
⑤夏におすすめの食養生
夏の食養生では、
体の熱を適度に冷まし、心を養う食材 を意識します。
- 新茶:心を滋養し、気分を落ち着かせる
- 冬瓜:体の余分な熱を冷ます
- トマト、クコの実など赤い食材
また、「熱をもって熱を制する」という考え方もあります。
- 温かいお茶
- 少し熱めの入浴
を取り入れることで、
体の巡りがよくなり、かえって涼しく感じることもあります。

まとめ|夏は「発散と調整」の季節
- 朝は早く起きて活動的に
- 適度に汗をかく
- 冷やしすぎない
- 心を明るく保つ
- 食事で熱と消耗を調整する
夏の過ごし方は、
秋以降の体調を左右する重要なポイント です。
疲れが抜けない、夏バテが気になるなど、
体調の変化を感じた際は、どうぞお気軽にご相談ください。
