テニス肘のセルフケア|肘の外側の痛みを和らげる方法の一例

セルフケア・養生法 ツボ押し

-肘の外側の痛みを和らげるセルフケアの一例-

タオルを絞る動作や、
肘を伸ばしたまま物を持ち上げたときに、
肘の外側から前腕にかけてズキッとした痛みが出ることはありませんか。

このような症状は、一般に「テニス肘」と呼ばれています。

テニス肘とは?

テニス肘は医学的には
「上腕骨外側上顆炎」(じょうわんこつ がいそくじょうかえん)と呼ばれる状態で、
肘の外側にある腱や筋肉に負担がかかることで起こります。

名前からスポーツのイメージがありますが、

  • 家事や仕事で手をよく使う
  • パソコン作業が多い
  • 重い物を繰り返し持つ

といった日常動作が原因で起こることも多く、
テニスをしていない方でも発症します。

東洋医学的にみたテニス肘

東洋医学の考え方では、
テニス肘の痛みは「陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)」と呼ばれる経絡の流れと関係が深いと考えられています。

この経絡は、

  • 手〜腕の外側
  • 肘の外側

を通っており、テニス肘の痛みの出るラインとよく一致します。

ここでは、この考え方を応用した
セルフケアの一例をご紹介します。

一般的な対処法とセルフケアの位置づけ

テニス肘では通常、

  • 肘に負担のかかる動作を控える
  • 湿布や痛み止めの使用
  • テニス肘用サポーターの着用

といった保存療法が行われます。

今回ご紹介する方法は、
それらを補うセルフケアの一つとして取り入れてください。

右肘の外側が痛む場合のセルフケア

※左肘が痛む場合は、左右を入れ替えて行ってください。

セルフケアを行う側

  • 痛む肘と反対側の足
  • 右肘が痛む場合 → 左足

姿勢のとり方

  • 椅子や床に座り、左足の足裏が見えるように膝を曲げます
  • 足首の力は抜き、リラックスした状態で行いましょう

押圧ポイントの位置

※ポイントの詳しい考え方は、
「遠絡療法とは?基礎知識と理論をわかりやすく解説」をご参照ください。

Cポイント

  • ふくらはぎの曲線を上からたどり
  • 脛の骨に当たる位置から、指半分ほど戻ったくぼみ
  • このポイントはしっかりと深圧したまま固定します

Fポイント

  • Cポイントと同じライン上
  • 膝と足首のちょうど中間あたりにあるくぼみ
テニス肘セルフケアポイント

ポイントの押し方

  1. Cポイントを深く押したまま固定
  2. もう一方でFポイントを押します
  3. Fポイントを押したまま、足首方向へぐっぐっと30回ほどリズミカルに動かします

皮膚の表面をこするのではなく、
ポイントのくぼみをしっかり捉えて動かすのがコツです。

指が疲れる場合は、細い棒などを使っても構いません。

テニス肘セルフケアポイント押圧

押しても痛みが変わらない場合

  • 押圧しても肘の痛みに変化がない場合
    • ポイントが正確に捉えられていない
    • 痛みの原因が別にある

といった可能性が考えられます。

改善が見られない場合は、
無理に続けず、早めに専門家へ相談しましょう。

セルフケアを行う際の注意点

  • 押した足のポイントに痛みを感じることがあります
  • 痛みが強すぎる場合は、力を弱めるか中止してください
  • 押圧後に
    • 強い腫れ
    • 熱感
    • 激しい痛み
      が出た場合は、冷却して安静にしましょう

セルフケアに関する大切な注意事項

  1. ポイントへの押圧は身体に影響を及ぼす行為であり、反応には個人差があります
  2. 強い痛みや炎症、ケガがある場合は、事前に医師の診断を受けてください
  3. 食後すぐ、飲酒時、妊娠中、体調不良時は自己判断で行わないようにしましょう
  4. 症状が改善しない、または悪化する場合は、速やかに医療機関を受診してください

文責

澁谷 年英
年英堂治療院 院長
あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
日本遠絡統合医学会 副理事長


年英堂治療院
https://www.nen-ei.com/
住所:静岡県沼津市原290-6 八郎ビル1階
TEL:055-968-3155